1)淋病の症状
淋菌はまず子宮の出口である子宮頚管に感染し、子宮頚管炎を生じます。この時、帯下(オリモノ)が増えたり、不正出血を生じることがあります。しかし、特徴的な症状はなく、多くの場合この時点では病気と思わず放置されています。その後、生理や" H "などをきっかけに上へと侵入し、子宮内膜へと上って行きます。この時も帯下が増えたり、腹痛を起こしたりしますが、無症状のことも少なくありません。淋菌はさらに卵管まで移動し、卵管で炎症を起こすと卵管がつまります。卵管は卵と精子が出会うために開通していなければいけないところなので、卵管が両方つまると自然に妊娠することはできなくなります。卵管に炎症を起こすと腹痛、発熱が生じ、通常この時の症状はクラミジアよりも強く卵管にウミがたまることもあります。さらに卵管を通り越すと腹膜炎を起こします。腹膜炎を起こすと腹痛、発熱が生じ通常は下腹部だけの腹膜炎ですが、時に上腹部まで到達し、肝臓の周囲にまで炎症を起こすことがあります。腹膜炎まで行くと腸や子宮がお互いにくっつき、さらに不妊症となりやすく、またその後も腹痛を繰り返す原因になります。
膣の出口にある粘液を分泌する場所(バルトリン腺)にウミがたまりバルトリン腺膿瘍を生じることもあります。
男性では感染後2−7日してから、排尿痛などの尿道炎症状を生じ、尿道からウミが出ます。放っておくと陰嚢内まで感染が拡がり、強い痛みが生じ、後遺症として男性不妊(無精子症)となることもあります。 |