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婦人科的な悩み妊娠中の不安内科的な病気
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HIV感染症、エイズ(AIDS)
エイズ(AIDS)とその原因であるHIV感染症について説明しています。
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 エイズ(AIDS)・HIV感染症とは

HIVというウィルスの感染によって生じるのがエイズです

エイズ(AIDS)とは

 エイズ(AIDS)とは、HIVというウィルスによって生じる病気です。HIVウィルスは主に細菌やウィルスなどから人の体を守る働きをしているリンパ球の一部(CD4陽性Tリンパ球)に感染して、そこに住み着き増殖します。感染後数週間以内に発熱、倦怠感などのインフルエンザのような症状が現れます。その後数年から10数年もの間、リンパ球に住みつきながら徐々に多くのリンパ球にひろがり、リンパ球の数が減っていきますが、この間は特に症状がありません。リンパ球の減少が進み、体の抵抗力が極度に低下した時、エイズ(AIDS)が発症します。

HIVに感染 リンパ球減少 エイズ発症
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 HIVの感染経路

HIVは血液、精液、膣分泌液、母乳から感染します

1)HIV感染経路

 HIVは血液、精液、膣分泌液、母乳、唾液に含まれます。この中で唾液にはウィルス量が少なく、通常唾液からは感染しないとされています。また、HIVは皮膚を突き破ってまで侵入することは出来ないので、HIVウィルスが含まれる血液や精液などに触れただけでは感染しません。しかし皮膚に傷などがあると感染する可能性があります。

2)HIV感染の確率

 何も感染予防の対策をとっていない時のHIV感染のリスクは下の表のようになります。

行為 感染の確率
輸血 90%
注射器の回しうち 0.7%
針刺し事故 0.3%
男性間行為の受け側 0.5%
男性間行為の挿入側 0.07%
異性間行為の女性側 0.1%
異性間行為の男性側 0.05%
オーラルセックス受け側 0.01%
オーラルセックス挿入側 0.005%
母子感染 20-25%
診断と治療 2006

3)コンドームとの関係

コンドームと性感染症
診断と治療 2006

 性行為におけるHIV感染のリスクはコンドームを使用することでほぼ0%になります。それに関係する事実として、日本において1990年以降、クラミジアや淋病などの性感染症が一気に増加しています。逆にコンドームの売れ行きは1993年以降激減しています。

 また、10代での不十分な知識のまま行われる行為によって、コンドームが使われず、人口妊娠中絶の頻度も高くなっています。この状況から今後10代の若い人にHIV感染が大きく拡がる可能性があります。

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 HIV感染症・エイズ(AIDS)の症状

感染初期の症状と末期の症状(エイズ)があります

1)HIV感染初期の症状

 HIVに感染して2−4週後に39℃前後の発熱、のどの痛み、頚部のリンパ節の腫れ、発疹、下痢などが生じます。特に発熱やのどの痛みは高頻度に認めます。これらの症状はHIV感染だけに特徴的なものではなくインフルエンザやEBウィルス感染などの症状と見分けがつきません。これらの症状は、数日から1週間程度でなくなり、その後自覚症状のない無症候期に入ります。この無症候期は平均して約10年続きます。この無症候期にも体内ではHIV感染が徐々に進行しています。

2)エイズ(AIDS)

 無症候期にHIVが感染するリンパ球(CD4陽性Tリンパ球)は徐々に減少します。数年から10年後にこのリンパ球の減少が高度になるとAIDSを発症します。AIDSは日本語で後天性免疫不全症候群といいます。体をいろいろなウィルスや細菌などから体を守る働きを免疫といい、それが機能しなくなった状態がエイズです。通常は抵抗できるはずのウィルスや細菌などに感染してどんどん体が弱っていきます。よく見られるのはニューモシスティス肺炎(カリニ肺炎)、トキソプラズマ脳症、口腔・食道カンジダ症、サイトメガロウィルス感染症(網膜炎、消化管潰瘍)などです。悪性リンパ腫などが生じることもあります。AIDSを発症する前に、帯状疱疹や結核になったり、カポジ肉腫という特殊な皮膚病変が生じることがあります。一度AIDSを発症すると、その死亡率は非常に高いものとなります。

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 HIV感染症・エイズ(AIDS)の診断

検査にはスクリーニング検査と確認検査があります

1)HIVのスクリーニング検査

 スクリーニング検査とは、HIVに感染しているかどうかを見落とさないようにするための検査です。HIV感染が疑われる時に、まず最初に行われる検査で、妊娠時に行われるHIVの検査もこれにあたります。HIVに感染している人が、スクリーニング検査で陰性になることはほとんどありません。逆にHIVに感染していない人でも0.3−1%の人が陽性の結果になることがあります。血液検査で判断します。一般的には採血してから結果が出るまで1週間程度(あるいはそれ以上)時間が必要ですが、その日に結果が出る簡易測定法もあります。簡易測定法では早く結果がわかる反面、HIVに感染していなくても陽性の結果が出てしまう可能性が高くなります。HIVに感染していなくても陽性になることがある人は、頻回に輸血を受けたことがある人、膠原病にかかっている人、予防接種を受けた直後などです。
  いずれにしてもスクリーニング検査で陽性になった場合は、本当にHIVに感染しているかどうかを判断するために確認検査が必要になります。

2)確認検査

 スクリーニング検査同様血液検査で判断します。その日に分かるような簡易測定法はありません。確認検査にはHIVに対する体の反応(抗体)を確認する検査であるウェスタンブロット法とHIVのウィルス自体を測定するPCR法の2つがあります。どちらか一方でも陽性であれば、HIV感染と診断されます。両方とも陰性(あるいは判定保留)の場合は2週間後に再度スクリーニング検査か確認検査を行い、検査が陰性(あるいは判定保留)であればHIVには感染していないと判断されます。

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 HIV感染症・エイズ(AIDS)の治療

HIV感染と診断されてもすぐに治療するわけではありません

1)HIV感染の治療開始時期

 HIV感染が判明してもすぐに治療を開始するわけではありません。早めに治療を開始しても、薬の効果がなくなったり、薬の副作用が出ることが多くなったりするため、治療を開始する基準があります。通常、HIVが感染するCD4陽性Tリンパ球の数が一定の基準以下(350/μl以下)になった時に治療を開始します。治療によってもHIVを体から完全に排除することは現時点においてほぼ不可能とされています。したがって治療の目標はAIDSを発症しないことになります。

2)治療方法

 現在、多くのHIVに対する薬があり、その中で2−3種類の薬を組み合わせて治療を開始します。治療を開始したら、その後はずっと薬を飲み続けていく必要があります。服用を忘れたりすると、薬が効かなくなる可能性があるため、しっかり飲み続ける必要があります。副作用として糖尿病、高脂血症、肝障害、腎障害、皮疹などがあります。

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