| 黄体機能不全の原因になるものがわかれば、それに対する治療をしていきます。
1)高プロラクチン血症: プロラクチンを下げる薬を使います(パーロデル、テルロン、カバサールなど)。場合によってはプロラクチンを分泌している下垂体(脳の下にくっついている臓器)にできものが出来ていないか確認する検査を行い、異常があれば手術することもあります。
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2)高アンドロゲン血症: 男性ホルモンは女性の体にもあります。女性では卵巣と副腎(腎臓の上にある小さな臓器:ここで生きていくのに必要な数種類のホルモンを作っています)で男性ホルモンは作られています。このうち卵巣の男性ホルモンを直接減らすのは困難ですので、副腎の方の男性ホルモンを減らす薬(副腎皮質ホルモン:デカドロン、プレドニンなど)を使います。もともと副腎から作られているホルモンの一つを服用することで、脳が体の中にホルモンが十分にあると勘違いして脳から副腎への命令が少なくなります。その結果、副腎から出る男性ホルモンも減ります。
3)甲状腺機能異常: 甲状腺ホルモンが多ければ、甲状腺機能亢進症に対する治療を行い、甲状腺ホルモンが足りなければ甲状腺ホルモンの薬を内服します。通常、黄体機能不全を生じるのは甲状腺ホルモンが足りない状態(甲状腺機能低下症)です。
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4)卵胞の発育障害がある時: 上の3つの状態でも卵胞の発育障害が生じるので、上のどれかに当てはまる時は、まず先にそちらの治療を行います。それでも、卵胞の発育障害がある時は排卵誘発剤を使用します。クロミフェン(クロミッド、フェミロンなど)を生理の5日めから1日1−3錠を5日間連続で服用します。薬の量は通常1-2錠から始めます。
以上のどれにも当てはまらない場合は、直接プロゲステロンを補充する方法か黄体を刺激する方法で治療を行います。
1)プロゲステロンを補充する方法: 注射(筋肉注射)と内服薬があります。
注射: 排卵後2-3日めに注射を開始します。注射の種類によって1回だけうてばよいものと、毎日(あるいは1日おき)にうつタイプのものとがあります。
内服: 排卵後2-3日めからデュファストンという薬を2-6錠10-12日間服用します。
2)黄体を刺激する方法: 注射(筋肉注射)で行います。
排卵後2-3日めからHCGという注射を1-2日おきに3回注射します。このHCGには黄体を刺激して黄体の機能をよくする働きがあります。
また、LHサージの時のLH(黄体刺激ホルモン)の値が低いことも黄体機能不全の原因になる可能性もあり、排卵直前にHCGを注射することもあります。
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