1)病態
トリコモナスは原虫という1つの細胞からなる小さな虫です。トリコモナスは性感染症(STD)ののひとつで、" H "でうつることで生じることがほとんどです。他に風呂場など感染することもあります。膣だけでなく、尿道や膀胱に住みつくこともあります。膣トリコモナス症になると嫌気性菌が増えやすい環境を作ってしまうため細菌性膣炎を合併することが多くなります。
2)症状
黄色で泡沫状の帯下(オリモノ)が増えます。細菌性膣炎を合併することが多いため、生臭い帯下(オリモノ)となることもあります。かゆみも伴うことが多いです。
3)診断
膣や外陰部の診察と、帯下(オリモノ)を顕微鏡で観察して診断します。顕微鏡ではくるくると動き回るトリコモナスがの姿が確認できます。帯下(オリモノ)の培養検査を行うこともあります。尿の検査で尿道や膀胱にもトリコモナスがいないかどうか確認します。
4)治療
膣に入れる坐薬か内服薬を使います。" H "のパートナーも治療を必要とします。
- メトロニダゾール腟坐薬(フラジールなど)
腟坐薬を10−14日間使用します。副作用も少なく安心して使用できますが、毎日入れる必要があり、自分でうまく出来ない時は病院に通院する必要があります。
- メトロニダゾール内服(フラジールなど)
メトロニダゾール内服を7−10日間使用します。尿道や膀胱に住みついている時は内服薬での治療となります。この薬をのんでいる時はお酒は飲めません(アルコール濃度が上昇しやすく、腹痛や嘔吐を生じます)。
5)膣トリコモナス症をくりかえす時
腟坐薬だけでの治療で再発をくりかえす時は飲み薬を使わなくてはいけません。メトロニダゾールを1日500−1000mgを7−10日間服用するか、1−2gを1回内服します。ただし1.5g以上を1回でのむと吐き気や腹痛の頻度が高くなります。
" H "のパートナー もトリコモナス症にかかっていることが多く、パートナーも同時に治療しないと、" H "の度にトリコモナスが行き来することになり、治りません。 |