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膣炎・外陰炎−2
カンジダ膣炎とは?および膣トリコモナス症とは?原因、診断や治療について説明しています。

 
 カンジダ膣炎・外陰炎
注:” H "=性行為のこと
point: 白いカスのようなオリモノと強いかゆみが特徴です

1)病態
  カンジダは真菌というものの一種です。真菌とはいわゆるカビの仲間です。カンジダは7−10人に1人の女性の膣の中にふつうに存在しています。また膣以外にも皮膚、口の中、腸などにも存在しています。通常はなにも悪さをしません。しかし、膣の中のラクトバチルスが減ってしまうような状況(抗生物質を使用した後など)や体が弱っている状態(糖尿病、ステロイドの薬を服用中など)ではカンジダが増加して悪さをします。ふだん膣の中にカンジダがいない人でも、皮膚や腸などから膣に入り込んで来ることもあります。" H "などでうつることもあり性感染症(STD)のひとつでもあります。しかし、自分の体が元気な時は、" H "でうつされることはあまりありません。閉経後はあまりカンジダ膣炎になることは多くありません。

2)症状
  白いカスのような帯下(オリモノ)と強いかゆみを生じます。膣の中だけでなく、外側(外陰部)にも炎症は拡がり強いかゆみを生じることが多いです。ひどい時はまたの内側全体に拡がることもあります(特に糖尿病の人など)。

3)診断
  膣や外陰部の診察と、帯下(オリモノ)を顕微鏡で観察して診断します。顕微鏡ではカンジダの姿が確認でき、ひものような形をしています。帯下(オリモノ)の培養検査を行うこともあります。

4)治療
  膣に入れる坐薬か内服薬を使います。

  1. 抗真菌剤の腟坐薬(フロリード、エンペシドなど)
      腟坐薬を6日間使用(週1回だけ使用するタイプもあります)します。 日本では最も一般的な方法です。6日間で効果がでなければ、さらに6日間使用します。副作用も少なく安心して使用できますが、毎日入れる必要があり、自分でうまく出来ない時は病院に通院する必要があります。
     
  2. 抗真菌剤塗り薬(エンペシド、フロリードなど)
      かゆみの中心は外側(外陰部)であることが多く、通常腟坐薬や経口剤だけでなく塗り薬を併用することが多いです。
     
  3. 抗真菌剤内服
      フルコナゾール( ジフルカン)という薬100−150mgを3日に1回内服します。通常2回飲めば良くなります。 症状が良くならなければさらに続けます。副作用はほとんどありません。日本では一般的な方法ではありませんが、欧米では主流の治療法です。

5)カンジダ膣炎・外陰炎をくりかえす時
  カンジダ膣炎・外陰炎を上記の方法で治療した後で、抗真菌剤であるフルコナゾールを100−150mg週1回、6ヶ月間内服を続けます。服用中およびその後6ヶ月間は再発を防ぐことができます。服用後6ヶ月を過ぎると徐々に再発する確率が高くなってきてしまいます。

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 膣トリコモナス症
point: " H "によってうつることが多く、帯下(オリモノ)が増量し、かゆみも伴います

1)病態
 トリコモナスは原虫という1つの細胞からなる小さな虫です。トリコモナスは性感染症(STD)ののひとつで、" H "でうつることで生じることがほとんどです。他に風呂場など感染することもあります。膣だけでなく、尿道や膀胱に住みつくこともあります。膣トリコモナス症になると嫌気性菌が増えやすい環境を作ってしまうため細菌性膣炎を合併することが多くなります。

2)症状
  黄色で泡沫状の帯下(オリモノ)が増えます。細菌性膣炎を合併することが多いため、生臭い帯下(オリモノ)となることもあります。かゆみも伴うことが多いです。

3)診断
  膣や外陰部の診察と、帯下(オリモノ)を顕微鏡で観察して診断します。顕微鏡ではくるくると動き回るトリコモナスがの姿が確認できます。帯下(オリモノ)の培養検査を行うこともあります。尿の検査で尿道や膀胱にもトリコモナスがいないかどうか確認します。

4)治療
  膣に入れる坐薬か内服薬を使います。" H "のパートナーも治療を必要とします。

  1. メトロニダゾール腟坐薬(フラジールなど)
      腟坐薬を10−14日間使用します。副作用も少なく安心して使用できますが、毎日入れる必要があり、自分でうまく出来ない時は病院に通院する必要があります。
  2. メトロニダゾール内服(フラジールなど)
      メトロニダゾール内服を7−10日間使用します。尿道や膀胱に住みついている時は内服薬での治療となります。この薬をのんでいる時はお酒は飲めません(アルコール濃度が上昇しやすく、腹痛や嘔吐を生じます)。

5)膣トリコモナス症をくりかえす時
 腟坐薬だけでの治療で再発をくりかえす時は飲み薬を使わなくてはいけません。メトロニダゾールを1日500−1000mgを7−10日間服用するか、1−2gを1回内服します。ただし1.5g以上を1回でのむと吐き気や腹痛の頻度が高くなります。
  " H "のパートナー もトリコモナス症にかかっていることが多く、パートナーも同時に治療しないと、" H "の度にトリコモナスが行き来することになり、治りません。

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