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婦人科的な悩み妊娠中の不安内科的な病気
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女性と糖尿病1−更年期と糖尿病
更年期・閉経と糖尿病との関連についての説明です。
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 女性ホルモンと血糖
point: エストロゲンは血糖を下がりやすくします。

 女性ホルモンは血糖値にある程度影響します。

エストロゲン インスリン感受性上昇 血糖低下
プロゲステロン インスリン抵抗性上昇 血糖上昇

 女性ホルモン(卵胞ホルモン)であるエストロゲンによって血糖を下げるホルモンであるインスリンが効きやすくなります(インスリン感受性が上がるといいます)。そのためエストロゲンによって血糖は下がりやすくなります。
  一方で排卵した後に出る黄体ホルモンのプロゲステロン(プロゲスチンともいう)はインスリンを効きづらくさせます(インスリン抵抗性が上がるといいます)。エストロゲンと逆にプロゲステロンによって血糖は上がりやすくなります。

 閉経後はエストロゲンが減るため血糖が上がりやすくなる可能性があります。閉経前の更年期では排卵が不規則となり生理の周期も乱れることが多くなります。エストロゲンの濃度も上がったり下がったり、プロゲステロンも出たりでなかったりとホルモンの状況によって血糖が変動する可能性があります。ただし1型糖尿病などインスリンが極端に減っている状況でなければ大きく血糖が変動することは少ないと思われます。しかし長期的な視点でみれば、徐々に低下するエストロゲンによって少しずつ血糖は上がりやすくなっていきます。

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 女性ホルモンと内臓脂肪
point: 閉経後は内臓脂肪がつきやすくなります。
 エストロゲンには内臓脂肪をつきづらくさせる効果があります。エストロゲンが多いと脂肪がつくにしても内臓ではなく皮下脂肪になりやすい傾向があります。そのため更年期となりエストロゲンが減ってくると内臓脂肪が多くなってきます。 女性肥満者の内臓脂肪型肥満の割合
閉経とエストロゲン濃度  女性のエストロゲンは60歳ころを境にして男性よりも少なくなります。そのため閉経後は男性よりも内臓脂肪がつきやすくなる可能性があり、生活習慣病が増え、インスリン抵抗性が上昇するために血糖も高くなりやすくなります。
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 更年期と糖尿病

point: 閉経後は糖尿病になりやすくなります。

 上記で説明してきたようなホルモンの血糖への影響やホルモンの内臓脂肪増加の影響などによって、更年期から閉経後にかけて女性は糖尿病になりやすくなると考えられています。

閉経と糖尿病の発症率

 実際、上に示したように閉経すると境界型糖尿病は2.3倍、糖尿病は5.7倍発症しやすくなるというデータがあります。

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 ホルモン補充療法と糖尿病
 ホルモンの低下が糖尿病の発症率を高めるとすれば、ホルモン補充療法を行えば理論上糖尿病の発症を減らすことができることになります。実際の研究でもホルモン補充療法を行うことで21%糖尿病の発症を減少させるという結果が出ています(右のグラフ)。 ほかにも35%糖尿病の発症を抑えるという報告や糖尿病の患者さんにホルモン補充療法を行うと血糖コントロールの基準となるHbA1cの値が低下するという報告などがあり、おおむね糖尿病に関してホルモン補充療法は良い効果がでると考えてよさそうです。(ただし、ホルモン補充療法のページにも書いていますが、 動脈硬化がすでに進んでいる人には危険性の方を重視する必要があります)。 ホルモン補充療法による糖尿病発症の予防効果
Diabetologia 2004
 

この糖尿病の発症率を減少させる効果は飲み薬によるホルモン補充療法でも貼り薬によるものでも両方に認められます。また糖尿病の方にホルモン補充療法を行うと心筋梗塞などの危険性も低下させることができるとも言われています(ただし、しつこいようですが動脈硬化がすでに進んでいる人には危険性の方を重視する必要があります。ホルモン補充療法のページも参照ください)。

 ただホルモン補充療法で注意することもあり、ホルモン補充療法により糖尿病の薬やインスリンの効果が弱くなってしまうことがあります。ホルモン補充療法開始当初はしばらくいつも以上に血糖に注意していく必要があります。

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最終更新日 2010. 01. 19