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婦人科的な悩み妊娠中の不安内科的な病気
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高脂血症−3
高脂血症の治療について、および治療の目標値についての説明です。
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 高脂血症の治療
point: 基本は食事と運動ですが、体質によっては早めに薬剤を使用する必要があります。

 治療に関してはLDLコレステロールが高いのか、中性脂肪が高いのか、あるいはHDLコレステロールが低いのかで変わってきます。いずれにしても食事、運動、薬剤が治療の中心です。

1)LDLコレステロールが高い時の治療

  1. 食事:単純にコレステロールの摂取量を減らすだけでは、なかなかコレステロールは下がりませんが、コレステロールを低下させる作用のある食材と組み合わせると効果が増します。吸収される中性脂肪の種類や食物繊維なども重要になります。

    point: コレステロールを多く含む食品、動物性脂肪(青魚は除く)の摂取量を少なくし、食物繊維と植物性脂肪および青魚を多くとる。

    1)摂取量を減らした方がよいもの

    コレステロールが多く含まれるもの: 鶏の卵、魚介類の卵、レバー、イカ、タコ、エビ、うに、うなぎなど
      
    動物性脂肪: 獣肉の脂身、ココナッツ油、バター、チーズ、ヨーグルトなど

    2)摂取した方がよいもの

    植物性脂肪・青魚: いわし、あじ、さば、さんま、かつお、まぐろ、大豆製品、大豆油、なたね油、ひまわり油、ごま油など
    (カロリーは高いので食べすぎれば逆効果になります)
      
    食物繊維(水溶性、ペクチン、グルコマンナン、グアガム): こんにゃく、海藻類、にんじん、きのこ類、果物など
    (果物は内臓脂肪がつきやすいので適量(りんご半分、みかん2個など)のみ摂取してください。こんにゃく、海藻、きのこなどはたくさん食べて構いません)
      
    動脈硬化を防ぐ目的として抗酸化作用のあるもの(ビタミンC、E、βカロチン、カテキン、イソフラボン、ポリフェノールなど)の摂取もすすめられます。
      
    抗酸化作用のあるもの: 緑黄色野菜(セロリ、にんじん、にらなど)、大豆製品、緑茶、わかめ、こんぶ、ハーブ、なすなど

               
           
  2. 運動:肥満によってコレステロールは上昇しますので、肥満がある場合は運動によって減量することがコレステロールの低下につながります。コレステロールの治療目的は動脈硬化を防ぐことですから、動脈硬化予防の基本の一つである運動はコレステロールが改善するかどうかに関わらず重要と考えられます。ただし、高コレステロール血症があると、すでに心臓の血管に影響していることがありますから、医師に相談をしてから行うようにして下さい。
    具体的な方法は、糖尿病に対する運動療法のページ肥満に対する運動療法のページを参照してください。

      
  3. :コレステロールを下げる薬には、主にスタチン(HMG-CoA還元酵素阻害剤)と陰イオン交換樹脂です。(下の表を参考にして下さい)
     
  4. その他:コレステロールが500mg/dlを超えるような重症の高コレステロール血症ではLDLアフェレーシスという治療を行うことがあります。これは腎不全の患者さんに行う人工透析と似た治療です。人工透析と同様に血液を一旦体外に出して、その中のLDLを除去してから再び体内に戻す治療です。ホモ型の家族性高コレステロール血症ではこの治療も考慮する必要があります。他に肝移植も治療のひとつに挙げられますが、現時点ではほとんど行われていません。

2)HDLコレステロールが低い時の治療

  1. 食事:一般的にLDLコレステロールを高くするような食事はHDLコレステロールが低くなりやすく、逆にLDLコレステロールの低下作用のあるものはHDLコレステロールが高くなりやすくなります。したがって、LDLコレステロールが高い時の食事を参考にして下さい。
      
  2. 運動:HDLコレステロールを増やすためには運動が最も効果的です。有酸素運動(ウォーキング、自転車、水泳など)を最低でも週3回、1回10分以上、1日30分以上行うとよいでしょう(たとえそれ以上出来なくても、何もやらないより少しだけでも運動したほうがはるかにましです)。糖尿病に対する運動療法のページ肥満に対する運動療法のページも参照してみてください。
      
  3. :HDLコレステロールを増やすための治療の基本は、食事、運動、禁煙などの生活習慣の改善です。薬はあくまで補助的なものです。(下の表を参考にして下さい)
      
  4. その他:肥満がある場合は減量によってもHDLコレステロールは上昇します。また喫煙者は禁煙によってHDLコレステロールは上昇します。

3)中性脂肪が高い時の治療

  1. 食事:脂肪、糖質(主に砂糖などが含まれる甘いものや果物)を控え、食事全体のカロリーを制限する必要があります。DHAやEPAを含む青魚の油身はある程度摂取して構いません。
    中性脂肪が高くなる原因として、アルコールがあります。中性脂肪が高い時はアルコールをしっかりと制限する必要があります。アルコールは軽度の高脂血症なら1日ビール350ml、日本酒1合程度までなら飲んでもよいのですが、中性脂肪がかなり高い時には禁酒が必要になります。

     
  2. 運動:中性脂肪は内臓脂肪が蓄積すると上昇します。したがって、肥満の改善は重要です。有酸素運動(ウォーキング、自転車、水泳など)を最低でも週3回、1回10分以上、1日30分以上行うとよいでしょう(たとえそれ以上出来なくても、何もやらないより少しだけでも運動したほうがはるかにましです)。糖尿病に対する運動療法のページ肥満に対する運動療法のページも参照してみてください。
      
  3. :フィブレート系の薬剤が中心になります。(下の表を参考にして下さい)
      
  4. その他:食事のところでも述べましたが、アルコールを控えることも非常に重要です。

4)高脂血症の薬物治療一覧

薬の種類 代表的な薬 効果 注意点
スタチン
(HMG-CoA還元酵素阻害薬)
メバロチン
ローコール
リバロ
LDL-C低下
HDL-C上昇
TGやや低下
横紋筋融解症の副作用あり
フィブレート系 ベザトールSR
リパンチル
LDL-Cやや低下
HDL-C上昇
TG低下
肝障害などの副作用
陰イオン交換樹脂 コレバイン
クエストラン
LDL-C低下
HDL-C不変
TG上昇
体に吸収されない
妊娠中使用可能
他の薬の吸収を低下させることあり
ニコチン酸 コレキサミン
ペリシッド
LDL-Cやや低下
HDL-C上昇
TGやや低下
ほてりが生じる
日本での用量では効果が弱い
プロブコール シンレスタール
ロレルコ
LDL-C低下
HDL-C低下
TG不変
抗動脈硬化作用あり
EPA エパデール
ソルミラン
LDL-Cやや低下
HDL-Cやや上昇
TGやや低下
抗動脈硬化作用、血液をサラサラにする作用あり
HRT エストラダーム
プレマリン
LDL-C低下
HDL-Cやや上昇
TG不変
高脂血症だけの治療目的には使用しない

LDL-C:LDLコレステロール、HDL-C:HDLコレステロール、TG:中性脂肪
EPA:エイコサペンタエン酸(魚の油の成分)
HRT:ホルモン補充療法
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 高脂血症の治療の目標値
 高脂血症の治療の目的は動脈硬化を抑え、動脈硬化性の病気(特に心筋梗塞)を予防することです。したがって、心筋梗塞の危険因子がいくつあるかによって、目標となる値も変わってきます。なお、HDLコレステロール、中性脂肪の目標値は常に同じです。

1)LDLコレステロールの目標値

心筋梗塞の危険因子

加齢(女性55歳以上、男性45歳以上)
高血圧  糖尿病  喫煙
家族に心筋梗塞・狭心症がいる  低HDL血症

上の項目にいくつ当てはまるかを数えて、その数に当てはまるところを下の表で確認してください。

危険因子の数 LDLコレステロールの目標値
160mg/dl未満
1−2 140mg/dl未満
3以上 120mg/dl未満

なお、
糖尿病、脳梗塞、閉塞性動脈硬化症があれば・・・120mg/dl未満
心筋梗塞や狭心症にかかったことがあれば・・・120mg/dl未満

が目標になります。

2)HDLコレステロールの目標値・・・40mg/dl以上

3)中性脂肪の目標値・・・150mg/dl未満

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