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婦人科的な悩み妊娠中の不安内科的な病気
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女性の高脂血症
女性と高脂血症についてホルモンとの関連を中心に説明しています。
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 女性の高脂血症
point: 女性は閉経後、高脂血症になりやすくなります。

 女性は閉経までの間、エストロゲンという女性ホルモンによって守られています。エストロゲンがある間は男性に比べて動脈硬化になりにくく、動脈硬化による病気である心筋梗塞などになる確率も男性に比べてとても低くなります。しかし、閉経後はこのエストロゲンが極端に低下するため、動脈硬化が進んでいきます。

 動脈硬化が進む原因として重要なものの一つに高脂血症があります。エストロゲンにはコレステロールを下げる働きがありますから、エストロゲンが低下するとコレステロールは上昇します。

 またエストロゲンおよびプロゲステロン(排卵があると上昇するホルモン、黄体ホルモン)には内臓脂肪を増えにくくする働きもあります。内臓脂肪が増えると中性脂肪が上昇します。閉経後、しばらくして内臓脂肪が蓄積してくると徐々に中性脂肪が上昇しやすくなります。

 妊娠中も中性脂肪やコレステロールが高くなります。通常妊娠中の高脂血症はお産後正常に戻るので、特に治療の必要はありません。

1)エストロゲンとコレステロール

女性の年齢によるコレステロールの値厚労省 1999

 エストロゲンにはコレステロールを下げる働きがあります。したがって、年齢が高くなりエストロゲンが低下するとコレステロールは上昇します。50歳を超えると男性よりもコレステロールがかなり高くなります。
  この時、高くなるコレステロールは動脈硬化のもとになるLDLコレステロールです。動脈硬化を予防するHDLコレステロールは逆に低くなります。

エストロゲン低下 LDLコレステロール上昇
HDLコレステロール低下
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2)エストロゲンと中性脂肪

女性の年齢による中性脂肪の値厚労省 1999

 エストロゲンおよびプロゲステロンには内臓脂肪を増えにくくする働きがあります。閉経に近づきエストロゲンやプロゲステロンが減ると内臓脂肪がつきやすくなります。それまで女性はエストロゲンの働きで内臓脂肪が少なく皮下脂肪が多かったのですが、徐々に皮下脂肪が減り内臓脂肪が増えてきます。60歳を超える頃には男性と同じくらいの内臓脂肪となります。内臓脂肪が増えると中性脂肪が上昇します。したがって、閉経後徐々に中性脂肪が上昇し、60歳を超えると男性と同じくらいかそれ以上になります。(中性脂肪は直接エストロゲンによって低下するわけではありませんので、コレステロールのようにエストロゲンが低下してすぐに上昇するわけではありません)

エストロゲン低下
内臓脂肪蓄積
中性脂肪上昇
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3)女性の高脂血症の治療

 基本的に一般的な高脂血症の治療と変わりありません(高脂血症の治療を参照してください)。しかし、更年期障害などの症状がある時は、ホルモン補充療法がよい適応となります。ホルモン補充療法は症状もとれて高脂血症も改善するという一石二鳥の治療になります。この場合、日本では貼り薬であるエストラダームがすすめられます。まだ、確立したものではありませんが、飲み薬であるプレマリンよりも副作用が少なく、女性にはいろいろなよい効果をもたらすとされています。更年期障害の状況をみながら徐々に他の高脂血症の治療薬へと変えていきます。なお、現時点では更年期障害がなく、高脂血症の治療目的だけにホルモン補充療法は行われないのが一般的です。(ホルモン補充療法のページも参照してください)

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