1)内臓脂肪と女性
生活習慣病の大きな原因として挙げられるのが内臓脂肪です。女性の肥満は40歳以降急速に増え60歳以降では男性よりも多くなります。
男性の肥満が内臓脂肪が蓄積する内臓脂肪型肥満が多いのに対して、閉経前の女性は皮下脂肪型肥満が多いのが特徴です。これは、女性ホルモンであるエストロゲンや黄体ホルモン(プロゲステロン)の影響であるといわれています。しかし閉経後の女性では皮下脂肪が減り内臓脂肪が増え、皮下脂肪型肥満から内臓脂肪型肥満へと変化していきます。
2)エストロゲン、プロゲステロンの生活習慣病に対する効果
| エストロゲン: |
動脈硬化を予防する
HDLコレステロール(善玉)を増やす
LDLコレステロール (悪玉)を減らす
内臓脂肪を分解しやすくする
食欲を抑制する
体が活動的になる
インスリン感受性を高める(血糖が高くなりにくい) |
| プロゲステロン: |
内臓脂肪を減らし、皮下脂肪を増やす |
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したがって、これらの効果を持つエストロゲン、プロゲステロンがなくなることが閉経後に生活習慣病が増える一因になります。さらに、閉経後数年経つと女性の女性ホルモン(エストロゲン)が男性よりも低くなるともいわれており、そのために閉経後急速に動脈硬化がおきやすくなるともいわれています。
3)肥満を生じる病気
女性では肥満を生じる病気に男性よりもなりやすいことも特徴です。これらの肥満は主に内臓脂肪型肥満になります。
4)内臓脂肪型肥満から生じる病気
これは主にインスリン抵抗性という状態が関係してきます。インスリンは血糖値を調整するなど体に必要なホルモンですが、インスリンが過剰にあると動脈硬化、癌の発生など悪い影響を及ぼしてしまいます。
- 生理の異常
- 多のう胞性卵巣症候群
- 糖尿病
- 高脂血症
- 高血圧
- 乳癌
- 子宮体癌(子宮内膜癌)
5)骨粗しょう症・・・骨粗しょう症のページも参照してください
女性はエストロゲンが減少する閉経後から急激に骨がもろくなります。骨がもろくなる骨粗しょう症を防ぐためには、閉経前にしっかり骨を丈夫にしておくことと、閉経後に骨塩量(骨密度)の減少をくいとめることが必要です。
閉経前に骨を丈夫にしておくには・・・運動が重要です。特に成長期(とりわけ中学生)での運動歴の有無がその後の骨塩量を左右します。
閉経後に骨がもろくなるのを予防するには・・・運動によって閉経後の骨塩量減少を予防できます。 |