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婦人科的な悩み妊娠中の不安内科的な病気
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女性とメタボリック症候群
女性とメタボリック症候群について、主にホルモンとの関連から説明しています。
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 メタボリック症候群の診断基準
point: メタボリック症候群とは脳梗塞や心筋梗塞になりやすい体の状態をいいます

  メタボリック症候群とは、心筋梗塞や脳梗塞など健康寿命を短くしてしまう主要な病気になりやすい状態のことをいいます。心筋梗塞や脳梗塞になりやすい最も根本にある原因は内臓脂肪です。この内臓脂肪が過剰に蓄積する内臓脂肪型肥満がメタボリック症候群を引き起こします。

内臓脂肪
高血圧
高血糖
高脂血症
心筋梗塞
脳梗塞

 心筋梗塞や脳梗塞になる前段階である内臓脂肪と高血圧、高血糖、高脂血症の状況をあらわしたのがメタボリック症候群です。

メタボリック症候群の診断基準
必須項目
ウエスト周囲径
90cm以上

(男性は85cm以上)
  下記2項目以上

1)

中性脂肪 150mg/dl以上
または/かつ
HDLコレステロール 40mg/dl未満
(善玉コレステロール)
2) 血圧 130/85mmHg以上
3) 空腹時血糖 110mg/dl以上


  現時点では女性のウエストの基準は90cmですが、これは女性は内臓脂肪よりも皮下脂肪が多いことによるものです。閉経後は女性でも内臓脂肪が増えるため、ウエストが90cm以下でも他の項目を満たせば、メタボリック症候群と同様の状態と考えられます(閉経後は腹囲が80cm以上なら要注意です)。 

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 女性とメタボリック症候群
point: 閉経後の女性は内臓脂肪型肥満が増えメタボリック症候群になりやすくなります。

  メタボリック症候群は男性の方が多く女性の3−6倍になります。女性は皮下脂肪がつきやすく、内臓脂肪がつきにくいためなのです。しかし、女性は閉経後には内臓脂肪がつきやすくなるため、男性と同じくらいの危険性になります。女性ホルモンには次のような働きがあります。

エストロゲン: 動脈硬化を予防する
HDLコレステロール(善玉)を増やす
LDLコレステロール (悪玉)を減らす
内臓脂肪を分解しやすくする
食欲を抑制する
体が活動的になる
インスリン感受性を高める(血糖が高くなりにくい)
プロゲステロン: 内臓脂肪を減らし、皮下脂肪を増やす

 したがって、これらのホルモンが減ると、内臓脂肪が増えやすく(腹囲が大きくなりやすい)、高脂血症や糖尿病になりやすくなります。まさにメタボリック症候群になりやすい状態となるのです。(ただし、糖尿病に関しては閉経後に発症率が増えるかどうかについては議論のあるところです。しかし、糖尿病の方の死亡率が閉経後に急速に上昇することに関しては異論の余地はありません)

エストロゲン
プロゲステロン
の低下
内臓脂肪蓄積
高脂血症
血糖の上昇
メタボリック症候群
    

アディポサイトカイン

 参考までにアディポサイトカインというものについて簡単に説明します。アディポサイトカインとは脂肪の細胞から出る物質の総称です。以前は脂肪細胞はエネルギーの貯蔵庫としての働きが中心と考えられていましたが、現在ではそれだけでなく、いろいろな物質を産生するホルモン臓器としても重要とされています。脂肪細胞から出る主にメタボリック症候群に関連するようなホルモンについて説明します。

アディポネクチン: 男性ホルモン(アンドロゲン)によって低下します。
エストロゲンによって増える可能性があります(増えるというデータや変わらないというデータがあり、まだどちらなのかはっきりしていません)。
抗動脈硬化作用やインスリンの感受性を高める働き(血糖が下がりやすくなる)があります。
レプチン: エストロゲンによって上昇します。
食欲を抑制してエネルギー消費を増やす働きがあります。

 エストロゲンがメタボリック症状群になりにくい働きをするのには、これらの物質も大きく影響していると考えられます。

 

 

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