甲状腺からは主にサイロキシン(T4)とトリヨードサイロニン(T3)という2つの甲状腺ホルモンが出ます。ほとんどがT4で、一部がT3です(T4:T3=20:1)。T4もT3も甲状腺ホルモンとしての働きがありますが、T4の力はT3に比べて弱く、組織に対して働くのは主にT3です(T3はT4より3−5倍強い作用)。T3は甲状腺からも出ますが、甲状腺からから分泌された後も体内の酵素によってT4からT3に変換されます(甲状腺から分泌後、T4:T3=8:3になる)。
甲状腺ホルモンはほとんどが蛋白質にくっついています
くっついていない残りのホルモンが効果を発揮します
T4もT3も血液中では多くが蛋白質にくっついています(T4の99.98%、T3の99.8%が蛋白質にくっついています)。蛋白質にくっついている甲状腺ホルモンは甲状腺ホルモンとして働くことができません。蛋白質にくっついていない一部の甲状腺ホルモンが力を発揮します。蛋白質にくっついていないホルモンを遊離T4(freeT4)、遊離T3(freeT3)と呼びます。通常freeT4、freeT3と脳の下垂体から出る甲状腺を刺激するホルモンであるTSH(サイロトロピン)を測定して甲状腺ホルモンの機能を評価します。freeT4は体内の甲状腺ホルモンの量を、freeT3は組織に作用している甲状腺ホルモンの強さを表していると考えてもらうとよいと思います。 |